井上美里 - INOUE MISATO
神奈川県足柄上郡 1989.11.28生まれ
東京造形大学テキスタイルデザイン専攻で織物を専門的に学び、在学中に産学協同開発プロジェクトに参加。山梨県郡内産地に出会い、初めて自身の手を使わず織物が出来ることに感銘を受ける。同大学大学院修了後、プロジェクトがきっかけで株式会社槙田商店に入社、同時に移住。現在、企画として自社のオリジナル製品・生地のデザイン、紋紙データの制作を担当すると同時に、服地の海外販路開拓の為2015年より年2回、イタリアの生地の展示会での営業に取り組んでいる。NINOWには第2回目より参加。
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会社の特徴(主に作っているもの、得意としているもの)
創業1866年。傘生地、服地、傘の製造のOEMを中心に製造をしている織物会社です。現在日本市場の減少の危機を受け、自社のオリジナル製品に力を入れて取り組んでいます。
高密度な先染織物を主とし、地域の機屋の協力を受けながら、自社工場には大きな柄を表現することの出来るジャカード織機を設備しています。素材は、経糸はフィラメント(ポリエステル、キュプラ、シルク、ナイロン等)、緯糸にはさまざまな素材を用途、デザインに応じて使い分けています。
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デザインをする上で気をつけているところはありますか?
無難だけれど拘った、扱いやすい生地を目指しています。先染織物なので織物に奥行きが表現しやすく、着用した際の立体的な見え方などを意識しています。
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テキスタイルのどんなところが好きですか?
奥が深いところです。織物は密度、織物組織、素材の組み合わせが無限で、そこに柄が加わるとまた違う表現になり、さらには加工や染色によってさらに変わるという、やってもやっても飽きません。素材と織物組織の組合せで偶然にも表れた表現ができるとテンションが上がります。とてもマニアックな世界ですが、遠い昔からずっと生活のために作られてきた技法と思うと先人の知恵はとても素晴らしいです。
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産地で新しいこと、または嬉しかったことはありますか?
山梨県富士吉田市西桂町を主にした郡内産地は、富士山や河口湖を中心とした観光地です。ですが現在、織物の街としても産地を盛り上げようと市の協力も受けながら、様々な方々が携わり、イベントやバスツアーを行うなど、地域おこしをしています。高齢化や不景気で産地産業が厳しくなる中、新しい動きに携われることを嬉しく思います。
*会社情報
株式会社 槙田商店
〒403-0022 山梨県南都留郡西桂町小沼1717
TEL : 0555-25-3111
MAIL : m.inoue@makita-1866.jp
HP : www.makita-1866.jp/